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獣害に加え“不心得者”も・・・ 電気柵やバッテリー狙い 盗難横行

   

獣害たいさくで設置した電気柵が盗まれる事件が多発しているらしい

獣害対策で設置した電気柵が盗まれる事件が多発しているらしい

三重県で、野生鳥獣の侵入防止用の電気柵本体やバッテリーの盗難が相次いでいる。JA鳥羽志摩は、管内農家に対し警告を呼び掛けるちらしを配布。転売されないように名前を書くなどの対策を呼び掛ける。埼玉県や京都府などでは自動車用のバッテリーが盗まれる被害も発生しており、盗難への警戒が必要だ。

三重県志摩市の水田では電気柵7基とバッテリー6個(約35万円相当)が盗まれた。バッテリーをつないでいたコードが切られていたため、警察に通報。設置した南張農産社長の西井繁喜さん(69)は「今年は獣害がひどい。その上、盗難に遭うとは……」と肩を落とす。

西井さんは、水田約30ヘクタールをイノシシや鹿などの食害から守るため、22カ所に電気柵とバッテリーをセットにして設置。柵には電気を流していた。(yahooニュース 日本農業新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00010000-agrinews-soci


 

獣害対策で設置した電気柵の機械やバッテリーなどの盗難が相次いでいるという話題
盗難の被害の金銭的な被害ももちろんだが、盗難に気づくまでの数日の間にシカやイノシシに侵入されて農産物被害が出てしまった可能性が高いのは気の毒である

大型害獣の侵入に効果の高い電気柵設備であるが、効果を発揮するためには完全に園地を囲ってしまう必要がある
大規模に集積できてる園地であればその周囲を囲めば良いために、電源設備も一か所でよいが現状ではそうもいかない
農業の現場ではコンセントがある場所の近くに農地があることはまれである

当然園地ごとに電気柵本体と、固定電源が利用できないためのバッテリー(主に車のバッテリーが利用される)が必要となってくる
害獣が出没するような環境では必然的に人通りも少なく盗難は容易であろう
このパターンの場合、園地の巡回などは数日おきなどの場合がほとんどなので盗難に気づくのも遅れる場合が殆どだと予想される

性能の高い電気柵本体は数万円はするものだし、電源となるバッテリーも高容量のものだと高価なものだ
過去に流行ったエアコン室外機の盗難や、古くからある電線ケーブルの盗難などよりは転売や換金も容易であると思われるためこの手口が広がれば日本全国で被害が出ることも考えられる

多くの自治体では鳥獣害被害対策として電気柵設備などに補助金を出している場合も多いが、関係者もこう言った盗難のリスクがある商品であるということを念頭に置いておく必要があるかもしれない

記事文中でリスク対策として
(1)転売されないように本体やバッテリーに名前を書く(2)固定して安易に持ち去られないようにする(3)盗難被害に遭ったら警察に届け出る(盗難情報の共有)(4)盗難補償のついている商品は登録する
と書かれていることは参考になるかもしれない
電気柵メーカーも盗難のリスクが高まっていることを受け、新品購入時に1年間の盗難補償サービスをつけるメーカーもあるようなので利用してみるのもよいだろう


全品が盗難補償付きの安心の末松電子製作所製品
盗難前に登録をしておく必要があること、警察への被害届提出が必要なことは注意である

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