農トピ

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スイセンの食中毒事件が続く

   

農トピでもよく出てくるスイセンとニラの取り違えによる食中毒事件が連続したようだ

スイセン食べ食中毒 いなべの3人を搬送

県は1日、いなべ市の20~70代の家族の男性3人がニラと誤ってスイセンを食べ、食中毒を発症したと発表した。3人は救急搬送されたが、全員回復している。
県食品安全課によると、3人は3月28日に自宅の畑で栽培しているニラと誤り、自生していたスイセンを採取し、29日に炒め物にして食べた。約30分後、全員に嘔吐(おうと)の症状が出て病院に搬送された。スイセンは食べると吐き気や頭痛を引き起こす。重症化する可能性は低いが、過去10年では北海道で1人が死亡している。(FNN Prime)
https://www.fnn.jp/posts/2019040300000010AKT/201904031900_AKT_AKT

ニラと誤りスイセン販売 食中毒

先月16日以降、秋田市内のスーパーの産直コーナーで、有毒のスイセンの苗が、誤ってニラの苗として販売され、購入した女性1人が食中毒を起こしたことがわかりました。
秋田市保健所は、生産者に回収を命じるとともに、消費者に注意を呼びかけています。

秋田市保健所によりますと2日、秋田市内の60代の女性から、「ニラを調理して食べたところ吐き気がする」と保健所に連絡がありました。
女性は先月下旬、秋田市手形休下町にある「グランマート手形店」の産直コーナーで「ニラ苗」と書かれた植物を購入し、2日、葉を摘み取って食べたところ、吐き気などの症状が出て、病院を受診したということです。(NHK 秋田NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190403/6010003455.html


 

毎年恒例のスイセンによる食中毒事件であるが
1件目の自宅の畑の近くに自生していたスイセンを食べてしまった例は仕方ないとしても、2件目のニラとして出荷販売されていたものは回避困難であろう
3店舗で販売されていたということはそれなりの量を扱う出荷者だったと予想されるが、そのようなベテランでも見分けることが難しいものなのだろうか

生産者の顔が見えると好評な産直コーナーであるが、出荷基準は生産者の自主性に任されている部分もあるので野草類など判断の難しいものは出荷者の名前をよく見て購入の判断材料とするのがよいのかもしれない

余談だが当サイト立ち上げ間もなく扱ったスイセンの食中毒事件でネット上のスイセンの毒性に関する記事が間違っていることを指摘したが、あれから3年が近づく現在でも、検索結果上位10サイトすべてで致死量10グラムという間違った数値が記載されているのは残念な結果である
当サイト記事:ニラと間違えスイセン誤食 60代男性が食中毒で死亡 北海道・室蘭

 - サイエンス