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台風1号発生 過去2番目に遅い記録に

      2016/07/07

台風1号の進路予想

3日時点での進路予想

3日午前9時、カロリン諸島付近で台風1号が発生した。台風1号は3日午前9時現在、中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、ゆっくりとした速さで北西へ進んでいる。今後も北西へ進み、5日火曜日にはフィリピンの東の海上へ達する予想だ。(ウェザーマップ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00010001-wmap-soci


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台風一号が発生したという話題
7月まで発生無しというのは歴代2番目の発生の遅さとのこと

これまで最も遅かったのは1998年の7月9日、昨年の発生第一号は1月13日ということである
エルニーニョの終わる年は台風の発生が遅くなる傾向もあるというが今年はそれに当てはまっている

台風の定義とは以下の通りである
北西太平洋や南シナ海(赤道以北、東経180度以西100度以東)に存在する熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が(10分平均で)17.2 m/s(34ノット、風力8)以上のものを指す
よく気圧がいくつかというのが話題になるが、定義としては単純に風速なので今回のように1000ヘクトパスカルを超えていても普通に台風と呼ばれる
また地域が変わって、北インド洋と南太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が17.2m/s以上のものを「サイクロン」、北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものを「ハリケーン」、17.2~32.7m/sのものをトロピカルストームと呼ぶ

さて、今年以上に発生の遅かったという1998年の台風の状況はどうだったのだろうか?
資料によると発生数は16と歴代2位の少なさで日本への上陸数は4個
しかし9月以降の台風上陸と接近が多かったらしい
上陸も遅く9月まで日本に上陸した台風はなかったようであるがそれ以降で4個上陸というのは逆に考えるとわずか1か月の短い期間に台風が4度も上陸したということで各地も被害が大きかったようである

特に近年の台風は大型化するものも多い上に離れた場所でも大雨の被害をもたらす場合もあるので台風の動向には農業者のみならず早い時期から注意を払っておくことが必要だろう

気象庁の台風5日進路予報によると8日あたりで北東方向に向きを変えつつあるようなのでこのまま東進する方向へ変化すると九州への影響は少なからずありそうである

JTWC(アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター)の台風情報では8日時点での風速は95ノット(約49m/s)程度と勢力は維持されているようなので九州の農業関係者などは早めの対策の準備が必要かもしれない

(7/6追記)
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900hpa前後まで成長して台湾に直撃する可能性も出てきたようです
台風1号の勢力としては過去最大級とのこと

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