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フグ肝、食べられる?解禁論争 過去10年で10人死亡

   

fugukimo

トラフグの肝臓は食べられる? 食べられない? 美味とされながら、猛毒の恐れがあるため食用が禁じられている「フグ肝」を巡り、佐賀県と業界団体の主張が真っ向から対立している。禁断の味の行方は?(yahooニュース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160525-00000111-asahi-soci


 

無毒化養殖されたフグの肝を飲食店で提供できる特区を設立することを目指す佐賀県と、解禁に反対するフグ料理店らの団体の「全国ふぐ連盟」の間で論争が起こっているという話題

折しも最近のニュースでフグの肝を提供していた大阪の店舗関係者8人が書類送検される事件が起こったばかりである
フグ肝提供容疑で8人逮捕=会員制人気店の経営者ら-大阪府警
メニューには「あぶら」と表示されており、「フグの毒で唇が震えた」と店の関係者が記したメモがあったとのことで、今までよく被害者が出なかったものである

フグの毒はテトロドトキシンと呼ばれ肝などの肝臓や卵巣などの内臓、種類によっては皮や筋肉にも含まれており、通常の加熱では壊れず300℃でも無毒化されない
ちなみにテトロドトキシンの語源はフグの学名(Tetraodontidae) と毒 (toxin) から来ている

フグ自体はもともとは毒を持っていないが細菌が生産したものが、餌となるヒトデや貝類、貝類を通して生物濃縮され体内に蓄積されたものと考えられている
ということは管理環境下で養殖されたフグは無毒であり、肝も通常食用可能であるというのが佐賀県とその業者の理論であり実際に検査された養殖フグからはこれまで毒成分は検出されていないらしい

ただし過去10年で300人以上の中毒者、10人も死亡例のある強力な毒である
国の判断が慎重になるのも仕方ないだろう
佐賀県は観光資源として許可が下りるよう申請しているようだがまだしばらく時間がかかるのは間違いない

ただなぜか大分県では昔から堂々とフグの肝が食べられるという話になっているようで、今でも旅情報サイトなどで「大分 フグの肝」というキーワードで検索するといくつも口コミが出てくるようだ
大分県警的には大丈夫なのか?
2014年にある旅館がフグ肝由来のテトロドトキシン中毒事故を出してからさすがの大分県でも公式にフグ肝が食べられるという宣伝文句はなくなっているようである
逆にそれまで本当にフグの肝出してたのかよということに驚きであるが…

現在はフグ肝と言いつつカワハギの肝で代用されているという噂だがもしかしたら老舗のフグ料亭でお願いすればこっそりと本当のフグ肝を口にすることができるのかもしれない
舌が痺れる程の美味といわれるフグ肝を求めてぜひ大分県に足を延ばしてみてはいかがだろうか

 - サイエンス