農トピ

農業や科学に関する話題やニュースを紹介

【和解】除草剤散布で稲枯れ被害 近江鉄道が業者と和解

   

ohmi除草剤の散布で周辺の農作物に被害が出た滋賀県の近江鉄道が、散布を請け負った業者らを訴えていた裁判で、和解が成立していたことがわかりました。

滋賀県彦根市に本社を置く近江鉄道は2012年7月、東近江市など、県内全線の線路上に除草剤を散布しましたが、その影響で沿線で稲が枯れるなどの被害が相次ぎ、県が出荷の自粛を要請。近江鉄道は周辺農家に被害全額の補償を行いました。一方で近江鉄道は、作業を請け負った業者の除草剤の散布方法に問題があったとして大阪市の鉄道施設用品販売会社など、2社を相手取り、補償額分およそ10億円の支払いを求めて3年前、大阪地裁に訴えを起こしていました。裁判は、「過失はない」と主張する業者側と近江鉄道側とで争ってきましたが、業者側が解決金として総額およそ1億円を支払うことで今月8日、和解が成立していたことがわかりました。(gooニュース)

http://news.goo.ne.jp/article/abc/region/abc-20160418005.html


 

鉄道会社が外注した除草作業で隣接する農地の作物が枯れた事件の和解が成立したという話題

今回の和解は鉄道会社と作業を請け負った業者との和解が1億円であり、農家側にはすでに10億円が支払われているようである。差額9億はどこへ…

額がおかしいんじゃない?と一瞬思いそうだが線路から両際100メートル×線路区間分の農地の農産物を補償したとのことであり線路の範囲を考えるととんでもない量の作物が破棄されていることになる
鋤き込みもできないし一体どうやって処分したのかも地味に気になるところである

農業をする場合には登録農薬と言って様々な条件をクリアして登録された農薬しか使えない
農業用に使える農薬は一般の方が思っている以上に効果も弱く、範囲も限定的であるが鉄道などの非農耕地では様々な雑草に効果があり、効果も長期間に及ぶものが望まれる

鉄道では主にアーセナルという農薬が使われるがこれはほぼすべての樹木や草を枯らし、土壌中の雑草の種にも効果を及ぼす土壌処理型の作用もあり、効果も1年近くあるという理想的な薬剤であるがそれだけに農地での制限は厳しく制限されている。今回も複数年間分はその農地の農産物は処分となるだろうしそれだけ補償費用もかさんだ可能性もある
この農薬の注意書きには周囲に飛散のないこと、灌漑用水に流入のないこと、そして大量の降雨の恐れのある時は使用しないことと明記されている

農業者もこの機会に自分の使用する農薬の注意書きをよく読んでみるのもいいかもしれない

 - 農薬