重要農産物、すべて譲歩=TPP審議で森山農水相
森山裕農林水産相は19日、衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の質疑で、日本がTPP交渉で「聖域」と位置付けたコメ、牛・豚肉など農産品重要5項目について、すべてで関税引き下げなどの見直しが必要となったとの認識を明らかにした。
関税には、国が年間輸入数量を定める国家貿易の関税(枠内税率)と、国家貿易の枠外で民間が輸入する際の関税(枠外税率)がある。森山農水相は19日午後の答弁で、重要5項目(関税分類594品目)の中で、関税を維持したのは単純合算で155品目と回答した。その上で、「(国家貿易の枠内だけでなく)枠外税率も変更を加えていないものがあったかなかったと言われれば、なかった」と語った。
この発言は、重要5項目の中に、関税の撤廃・削減の対象から外れた「無傷」のものが存在しないことを認めたものであり、重要5項目の「除外扱い」を求めた国会決議との矛盾が指摘されそうだ(時事通信 ヤフーニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160419-00000166-jij-pol&pos=3
TPP審議の中で関税の撤廃・削減の対象から外れた「無傷」のものが存在しないことが明らかになったという話題
案の定聖域はなかった、というかまさかの全項目譲歩という結構な爆弾発言である
TPP自体の是非はとりあえず置いておくとしても選挙公約で絶対に守るといっていた部分すらなかったということに失望したという意見も多いようだ
始まる前からこのような状況では、なし崩し的に農業分野の一方的に不利な内容で決定されてしまうだろう
ほぼすべて黒塗りの資料といい不透明なことの多すぎるTPP問題、譲歩と引き換えに日本がどのような益を得るのかをしっかり説明していただきたい
野党も熊本の震災のことは災害のプロに任せて、こういう問題でこそしっかりと理論的に追及していけば有権者の支持も得られるはずである