農トピ

農業や科学に関する話題やニュースを紹介

突然のパソコンの不調、その意外な原因とは…

      2016/06/22

今回はニュース紹介ではなく最近実際に起こった話

当方では農産物を全国に宅配で販売しているのですがその宅配管理をミライソフトさんのかんたん宅配管理v4というソフトで行っています
このソフトはwindowsXPまでの対応なのですが、昨年PC乗り換えのため最新版を購入したところ重要な機能がことごとくリストラされていて使い物になりませんでした
(品目での絞込み、CSVファイルの書き出し、台帳の印刷などができなくなっている)
しかしXPのサポート停止もあってXPパソコンを使い続けるわけにもいかず、windows7のXPモードを使いソフトを起動させていました

FRONTIER 7702

FRONTIER 7702

ところが先日このパソコンが突如不調に…
ようこそ画面でサークルが回り続け、起動に異常に時間がかかります
放置して何とか起動させた後もフォルダを開こうとするだけで砂時計が回り続けて何も操作できません

こんな時はまずセーフモードで起動してみるのが定石ですがこれでも同じ状況
windows updateが原因の可能性もあるので何とかシステムの復元をかけるも状況は変わらず

このような症状の時には通常はHDDの故障が疑われるのですが(このPCはSSD)SSDを取り出してこのようにSATA-USB変換のケーブルを使ってほかのPCに接続してみると普通に読み書きできることが判明

USB変換ケーブルを用いてほかのPCに接続

USB変換ケーブルを用いてほかのPCに接続

PCの故障の場合残るはは電源かメモリに異常があることが多いのですが今回のような症状ではそちらは考えにくい…
こんな時にもう一つ故障が疑われる場所があります
それはマザーボードのコンデンサです

さっそく分解してマザーボードを確認してみると案の定一か所コンデンサがパンク寸前まで膨らんでいます
(ちなみにマザーの型番はECSのG31T-M)

パンク寸前のコンデンサ

パンク寸前のコンデンサ

というわけで代替部品として6.3V 1000μFのコンデンサを注文することに
即納かつ送料無料は25個入り600円だったので早速注文しました
1個でいいんだけど残り24個なんに使おう…

2日後コンデンサが到着したので早速交換作業です

裏からはんだごてで加熱して取り外す

裏からはんだごてで加熱して取り外す

 

取り外した異常コンデンサが右側

取り外した異常コンデンサが右側(左は新品)

 

新品と交換後がこちら

新品と交換後の基盤

今回は一か所だけだったのでこれで作業完了
ポイントは40~50w程度のはんだごてを使うことと、コンデンサの足の長い方が+極というのを間違えないことだけです
基板側では極性が書かれている場合も多いですが印刷で白抜きになっているほうがマイナスです
はんだ吸い取り線もあればさらにきれいな仕事ができるでしょう
後はケーブル類を組み直し電源を投入!

ささやき - いのり - えいしょう - ねんじろ!

FRONTIERはげんきになりました

FRONTIERはげんきになりました

というわけで今回のトラブルは無事解決となりました
業務に使っているPCは定期的にバックアップを取ることが基本ですが、急な故障でどうしても修理したいときもあるかと思います
そんな時にもし古いパソコンを使っていた場合はこういう原因で動作不良が起きる可能性もあることを覚えておくと何かの役に立つかもしれません

 - その他