高樹沙耶容疑者を逮捕 大麻所持の現行犯、パイプなど押収
2016/11/19
ダメ絶対ダメ!危険ドラッグ撲滅!だったはずなのに…
厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部などの合同捜査本部は25日、大麻取締法違反(所持)の疑いで、沖縄県石垣市の元女優、高樹沙耶(さや)(本名・益戸(ますど)育江)容疑者(53)を現行犯逮捕した。麻薬取締部によると「私のものではない」と容疑を否認している。同居していた自称会社役員の森山繁成容疑者(58)と無職の小見(おみ)祐貴容疑者(26)も逮捕。森山容疑者は「私の物です」と容疑を認めているが、小見容疑者は否認している。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000079-san-soci
先日産業用大麻栽培者が逮捕されたニュースを紹介したばかりだが、今度は医療用大麻解禁論者である女優の高樹沙耶が逮捕されたという話題である
産業用大麻については先の記事で紹介したばかりだが、結局は大麻(学名カンナビス・サティバ)という植物自体が規制されており、産業用として栽培していようが薬用と言われているものであろうが、乾燥させて所持していれば大麻取締法に引っかかる
では医療用大麻とは何だろうか
これは大麻に含有されるテトラヒドロカンナビノール (THC) やその他のカンナビノイド、あるいは、それらに類似した構造を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬療法である
モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬やイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症剤に十分な効果が見られない疼痛に対して大麻が有効であるとされる
また利点として大麻が医療用途に注目される理由には
副作用が少なく(法的規制の問題を除けば)製造・入手が容易かつ安価なことと
依存性が低く、耐性もカフェイン程度に低いため、適正使用では依存症に陥ったり、摂取量が増えたりすることはないとされていることなどがある
主に欧米で医療用に解禁が進んでいる理由としては日本のように国民皆保険制度ではないために、保険制度に入れない層が利用できる安価な鎮痛麻酔薬としての側面が大きい
しかし日本では当然違法な大麻を所持し、継続的に使用していたとなれば依存性が低いという解禁論者の意見とは全く逆の結果になっていしまっている
海外では合法的に大麻を購入、使用できる地域もあるようだが、解禁論者の言うことが正しいならばたとえ禁止されていない海外の地域で使用したことがあっても日本ではしっかりと法律を守って使用しないという行動がとれるはずである
先日の産業用大麻の事件、今回の医療用大麻解禁論者の背信的な事件を合わせると日本ではこれらの開放に向けた意見が支持を受けることは無くなっただろう
真面目に推進していた一部の人には気の毒だが、ほとんどの医療用大麻解禁論者は嗜好用で使用するための口実だったと思われても仕方ない
脱法ハーブ類が禁止され、栽培の容易な大麻が再び注目を浴びている現状があり、高樹容疑者をはじめとした大麻の合法化を目指す有名人なども増えてきたということで麻薬捜査関係者も神経を尖らせていたという事情もある
さらに7月に神奈川県相模原市の障害者支援施設で19人が死亡、26人が重軽傷を負った大量殺傷事件で逮捕された植松聖容疑者から大麻の陽性反応が出たということもあり、取り締まりはさらに厳しくなってきているようだ
ちなみに代表的な合法区としてオランダがよく名前を挙げられるが、これはハードドラッグ(コカイン、覚せい剤)、ソフトドラッグ(マリファナなど)の使用者があまりにも多すぎて、すべてを規制すると逆にドラッグによる害が大きくなってしまうと考えられるため、国の管理できる範囲でソフトドラッグを販売許可した方が現実的であるという判断からである
このほかの地域でもすべて取り締まると刑務所が足りないからなどといった深刻な薬物汚染が原因で仕方なく開放している地域がほとんどであり、決して楽観的に開放することが許されるような代物ではないことは知っておくべきだろう
(追記)
やっぱり使用を認める発言をしているようですね…
高樹沙耶容疑者、大麻使用認める供述 所持容疑で逮捕(産経ニュース)