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資材価格「見える化」 下旬に比較サイト稼働 農水省「アグミル」

      2017/06/14

農水省は、農業者が生産資材でJAや商系の小売りなど複数の業者の価格を比較し、最も安いところから購入するのを手助けするウェブサイト「アグミル」を立ち上げる。農業者がサイトを通じて複数の業者に見積もりを依頼し、価格面だけでなく、技術指導や保証といったサービス面も含めて資材を購入する業者を選ぶ仕組み。6月下旬の稼働に向け、利用者の受け付けを始めている。農業者が生産コストを減らし、所得の向上につなげたい考えだ。

目玉となるのが、農薬と肥料、飼料、農機の資材について、農業者が価格などの条件に合う業者から購入できるサービスの提供だ。まずは農業者が購入したい資材の銘柄や価格、数量に関する希望条件と、資材を調達したい都道府県単位の地域をサイトに登録。そうすると希望条件が該当地域の業者に自動で届く。農業者には各業者から見積もりが寄せられ、その中から条件に合う業者との商談ができる。期限までに購入業者を決め、資材を買い受ける仕組み。業者側も事前登録が必要。農水省は、JAやJA全農、ホームセンターなどの登録を想定している。

(yahooニュース 日本農業新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170608-00010002-agrinews-bus_all


 

以前に当サイトで農林水産省版価格ドットコムの立ち上げを目指しているという話題を扱ったが、6月下旬に稼働が予定されているという話題
当サイト記事 生産資材の価格比較サイト作成、来夏に稼働の目標 農水省

別資料では6月29日に稼働が予定されているという話である
利用に際して事前に登録が必要というサービスとのことで、現在は事前登録用のサイトのみが利用できるようだ
(現時点で登録者433件)

アグミルの事前登録ページ

アグミルの事前登録ページ(画像をクリックでリンク先へ)

 

価格ドットコムの農林水産省版という触れ込みだが、実際は利用者が購入依頼情報を登録し、それに対して業者側から条件提示、その後交渉を経て購入決定という流れになっているようだ
通常のネットショッピングのように単一商品を横断検索して最安値を購入というような簡易な流れではないことに注意が必要である

発注までの流れ

発注までの流れ

どちらかというと価格コムというよりは合い見積もりを簡単に依頼するためのサービスといったところだろうか
うかつに発注してしまうと全国から来る交渉メールの対応だけで忙殺されてしまいそうな気もするし、逆に小規模農家はメリットのわりに手順が煩雑で結局利用しなくなるような気もするが、その辺りはサービスインしてみないと何とも言えない

また、この形式だと業者は在庫を持たずに利用者と価格交渉して、最終的には資材メーカーから直送するだけという形になってしまうのではないかと思われる
楽天などで問題になった直送転売の問題と近いのだが、こうなってしまうと資材メーカーと価格交渉できる大手業者のみが利益を上げる構図となってしまうかもしれない

価格コムに農薬、資材カテゴリを新設するほうが便利で経費も掛からないような気もするが、そこは運営のソフトバンクテクノロジーの腕の見せ所であろうか
サイトの運営費が年間いくらかかっているかも気になるところである

交渉の内容が単なる価格競争にならないように、アフターケアや技術指導なども希望条件に盛り込むことが可能とのこと
このことは意外と重要かもしれない
以前もJAの調達した有機資材が成分不良でそれを利用した農産物が有機栽培扱いを取り消され、JAが相当額を保証した事件もあった
また、インターネットで農薬を買ってみたら使用期限ぎりぎりの商品を送り付けられたというトラブルも耳にしたこともある
メーカー保証のある家電などと違って大手ホームセンターやJA以外との取引の場合は注意する必要があるだろう


 

追記
実際に利用してみた
当サイト記事:AGMIRU利用レポート


 

余談だが現在googleで「アグミル」を検索すると人気ゲーム「スカイリム」の登場キャラクター紹介ページが1位に表示されるようだ
サイト名は農水省の意向があったのだろうが事前に検索しておくべきという良い見本である

 - 農政, 農薬