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コンクリ面の農地扱い 通常国会で法改正 政府・与党

   

ビニールハウスをコンクリート張りにしても農地と認めるように改正される見込みらしい

ビニールハウスをコンクリート張りにしても農地と認めるように改正される見込みらしい

 政府・与党は7日、農業用ハウス内の地面などを全面コンクリート張りにした場合も農地扱いにするため、来年の通常国会で関連法を改正する方針を明らかにした。非農地扱いとなり税負担が増す現状を見直し、地面はコンクリート張りにして、高設棚で養液栽培するといった農家の経営展開を後押しする(日本農業新聞)

https://www.agrinews.co.jp/p42423.html


 

ハウスなどの地面をコンクリート張りした土地を農地扱いとして認める方向に改正する見通しという話題

現状は農業用ハウス等の地面を全面コンクリート張りにした場合は非農地扱いである
当然固定資産税が大幅に上がる他、相続税などの納税猶予も適用対象外となる

花卉の栽培や、イチゴなどの高設栽培、葉物などの水耕栽培などの実際には地面の土が必要ない農業も多いが、税負担が増すため地面が土のまま設備を設置していた現状がある
作業性や衛生管理の観点からもコンクリート張りのほうが良いと思われるような施設であったとしてもである

このことは以前より現場の声として見直しを求める声が上がっていたが、ようやく「農地の農業上の効率的な利用を確保する」という目的に合わせた改正がなされるようだ

ただし引用記事では「農業以外の転用を確実に防ぐ仕組みが必要だ」と書かれているため、さらに制度が複雑になるだけの可能性もある
農地法は農地を守るための法律であるが、農地法と農業委員会による土地の縛りはすでに現代の農業情勢にそぐわない仕組みになりつつあるのは多方で指摘されている

農業者が農業をより効率的に行えるための土地活用ならば、柔軟な取扱いが認められるような仕組みへの改正が検討されて欲しいものである


 

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