ゲノム編集食品 表示義務化へ
2022/07/21
生物の遺伝子を狙い通りに効率よく改変できる「ゲノム編集」技術を使った食品に、同技術を使ったとする表示の義務を政府が検討していることが23日、分かった。ゲノム編集食品は今夏にも解禁され、市場に流通する見込み。消費者へ適切な情報を提供し、懸念を払拭する狙いがある。(産経新聞 Yahoo!ニュース)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190323-00000543-san-hlth
米国では表示義務なし、欧米では通従来の遺伝子組み換え作物と同じく表示義務と判断が分かれていたが日本でもどうやら表示を義務付ける方向で検討が進んでいるという話題
遺伝子編集作物については農トピでも過去に触れてきた話題ではあるがこれまで専門家会議を開催してきた厚生労働省は食品への表示は管轄外、表示を管轄するのが消費者庁ということなので義務化が必要とされる流れになるようだ
今夏にも解禁され市場に出回る見込みというのはずいぶん早い話だが、海外ですでに導入が進み国内へ流通する一歩手前まで来ているということである
従来の遺伝子組み換えと遺伝子編集の違いは簡単に言えば他の生物の遺伝子を組み込むという絶対に生まれない作物を作り出すのか、その生物の遺伝子の中だけで操作する、将来生まれる可能性のある作物を作り出すかの違いといえるだろう
ただし、専門家も語るように科学的に安全を考察する必要はある
成分に大きな変化がないかどうか、新しいアレルギー物質が生まれていないかなどの点がきちんと調査されたうえで流通に乗せるべきだ
従来の遺伝子組み換え食品がここまで悪いイメージを持たれてしまったのもしっかりと説明や保証のないままに、瞬く間に市場を席捲してしまった反動によるところが大きいだろう
有望な技術であるならば今度こそ消費者に受け入れてもらえるように、しっかりと足元を固めながら進めていくことが結果的に近道になるのではないだろうか