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蜂蜜業界に衝撃 乳児ボツリヌス症で死者 摂取「厳禁」周知のはず 県など「注意喚起を」厚労省

   

我が家のハチミツにも記述はあったがこんな小さい記述を読む人は少ないだろう

我が家のハチミツにも記述はあったがこんな小さい記述を読む人は少ないだろう

 

東京都が7日、蜂蜜が原因の乳児ボツリヌス症で足立区の生後6カ月の男児が死亡していたと発表したことを受け、国や都、業界は「1歳未満の乳児には蜂蜜を与えない」との基本事項の周知を徹底する動きを強めている。蜂蜜のラベルにも記載され妊婦にも必ず伝達される事項で、同症での死亡例は国内初。女性農業者からは「知らない人がいたとは残念」と驚きの声も広がる。(日本農業新聞 yahooニュース)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00010001-agrinews-soci


 

蜂蜜による幼児ボツリヌス症で国内初の死者が出たという話題
ニュース報道によると5カ月の男児で、16日からせき、鼻水などの症状があり、20日にけいれん、呼吸不全などの症状で救急搬送されたという
1か月ほど前から離乳食として市販のジュースに蜂蜜を混ぜて与えていたとのこと
子を持つ親としては非常に痛ましいニュースである

子育て経験者は様々な場所で注意の指導がなされるが、その他の人は美味しんぼのハチミツ問題回で知ったという人がほとんどだろう
なお相当な問題となったのかコミックには未収録話となってしまった
逆に言えばこの問題回のおかげで多くの子育て前の若者がハチミツの乳児に対する危険性を知ることができたともいえる

乳児ボツリヌス症は通常のボツリヌス症と異なり、ボツリヌス菌の芽胞を摂取することにより起こる
成人では消化器官で不活化されるはずの芽胞が、消化器官が未発達な乳児体内で発芽してボツリヌス毒素を作り出すため乳児特有の中毒症状である
芽胞は高温に耐えることができ、一般的な加熱調理では蜂蜜中の芽胞の除去は困難である
記述によればボツリヌス毒素自体は100℃で1‐2分の加熱で不活化するが芽胞は100℃では6時間まで経過しないと完全に不活化できないらしい

報告されてから過去30人程度の乳児ボツリヌス症の報告があったようだが、残念ながら今回初の死者が出てしまった
なお成人の例では熊本の辛子レンコンで、滅菌処理を怠ったことにより真空パック内で嫌気性最近のボツリヌス菌が増殖したことによる集団食中毒が起こり、36名中11名が死亡している
その死亡率の高さに驚くが、これはボツリヌス菌が自然界最強の毒といわれるほどの毒性があるためである
一説には1gで100万人分の致死量とも言われている

養蜂業界の団体で作る日本養蜂協会がHPで注意を呼び掛けたと記事中にあるので覗いてみたところ、更新情報のところにひっそりと記述が追加されただけで、しかもその内容は従来のQ&Aへのリンクとなっていた
リンク:日本養蜂協会
消費減の恐れのあるデリケートな話題なためにあまり大々的に扱いたくない気持ちはわかるが、ここは逆にしっかりと声を上げていくべきではないだろうか
ハチミツの効用をアピールするのであればその危険性もきちんと報告していくのがフェアな立場というものだ
食品産業に関する不安は消費者が正確な情報をつかめていればその多くが杞憂に過ぎないものばかりである
業界を代表する組織としては率先して危険性とその原因を周知していってほしいものである


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