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バイエルとモンサント、対米投資と雇用創出を約束-トランプ氏と会談

   

モンサント

巨額の投資の約束により承認に向けて大きな動き

ドイツの製薬会社バイエルと米モンサントはトランプ次期米大統領に対し、両社の合併計画が当局に承認されれば、米国に80億ドル(約9040億円)を投資し、新規雇用を創出すると約束した

両社は既にモンサントのオフィスの場所を維持する意向を示していたが、雇用での約束は初めて(yahooニュース ブルームバーグ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170119-47196037-bloom_st-bus_all


 

以前紹介したバイエルによるモンサントの買収の承認が進みそうだという話題
参考:ドイツのバイエルが米国のモンサント買収へ(農トピ)

以前の記事で買収が報道されたときはバイエルがプレミア価格で買収に乗り出したため、株主は合意するだろうが米国当局が買収を承認するかどうか不透明であった
買収が承認される確率は50%以下だとみていた専門家もいたらしい

その後大方の予想を覆しトランプ大統領が誕生したのは記憶に新しいが、この件に関しては思った以上にシンプルなビジネスマンであるようだ
共同声明が出ている以上、巨額の投資による雇用の創出の約束により買収承認はほぼ決定したということになるだろう

これに関して米小規模農家でつくるナショナル・ファーマーズ・ユニオン(NFU)は農業関連企業の合併が進めば農家の選択肢が減り、結局は価格の上昇を招くとして反対声明を出している
独バイエルのモンサント買収、トランプ次期政権は反対を=米小規模農家団体が要望(時事通信)

中国化工によるシンジェンタの買収もEUの承認が遅れているため当初の3月から遅れ4~6月にずれ込む見込みだという
シンジェンタ、中国化工による買収完了「4~6月」(日経新聞)

これに加えダウ・ケミカルとデュポンの合併も予定されていることを考えると世界の農薬関連企業にとって2017年は大きな節目の年となるのは間違いない


 

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