尾引く暖冬で水田ピンチ、水不足「ほぼ確実」 東北から中・四国
記録的な暖冬の影響を受け、東北から中国・四国に掛けて広い範囲で米作りに必要な水が足りなくなる恐れが出てきた。気象庁によると、今冬の積雪量が平年の半分以下という地域が続出。雪解け水を稲作に活用する地域では農家の不安は大きい。農水省は、春先の代かき用に農業用水が不足する恐れがあるとして、利水調整の話し合いなど対策を呼び掛けている。
「いつもなら5月の大型連休まで山に雪があったが、今年は3月には解けていた。このままでは夏に水が足りなくなるのはほぼ確実だ」
富山市の井田川水系土地改良区の理事長で20ヘクタールで米を栽培する若林博之さん(68)が険しい表情を浮かべた。
気象庁によると、富山市の昨年11月から今年4月7日までの積雪量は平年のわずか35%。同改良区は、雪解け水が流れ込む河川の水を利用して1656人が1263ヘクタールで米などを栽培している。今後も雨が降らなければ必要な水を確保できず、各集落の代表を集め、平等に水が行き渡るよう土地改良区が調整することになる。若林さんは米を作って50年以上となるが「これほどの暖冬は経験がない。雨が降るよう神頼みしかない」と嘆く(日本農業新聞)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=36932
この冬の記録的暖冬で積雪量が例年よりかなり少ないために、雪解け水を水田の代かきに利用している地域は水不足が心配されるという話題
農業にかかわってない人は2月以降の寒波により今年が暖冬だったということを忘れているかもしれないが、今年の1月後半までの冬は全国的に記録的な暖かさであった
例年ならば雪解け水が豊富にある地域では水田の用水に困ることはなく、それだけに代替用水の確保の方法は考慮されてなかったのだろう
記事中の富山などの東北では5月上旬に田植え開始のシーズンになることから、それまでにまとまった雨が降るのはあまり期待できないと思われるので関係者は頭の痛い田植えシーズンとなりそうである
逆に管理人の住む九州では田植えが梅雨明け以降になる地域もよくあるのだが、以前の記事のラニーニャの影響が大きい場合は梅雨時期にあまり雨が降らないということも考えられるので、今後同じような苦労をすることになる年かもしれない