<コウノトリ>ハンター誤射で死ぬ 島根
島根県雲南市教委は19日、市内に飛来していた国の特別天然記念物・コウノトリが、ハンターの誤射で死んだと発表した。兵庫県豊岡市の野外で巣立った5歳の雌。雲南市内で2歳雄とペアになって巣作りし、今年4月にひなの誕生が確認されたばかりだった。(yahooニュース 毎日新聞)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000099-mai-soci
害獣駆除のハンターによる誤射で特別天然記念物のコウノトリが死亡したという話題
ネットでは様々なコメントが書き込まれているようだがそのあたりの補足を
通常の狩猟では鳥獣保護管理法により狩猟鳥獣というものが決められており、これには今回ハンターが狙っていたサギは含まれていない
また、本州での猟期は毎年11月15日~翌年2月15日(猟区内 毎年10月15日~翌年3月15日)であることからこの辺りサギを狙っていたこと自体が問題ないのか?という声がある
しかしこれの例外として都道府県(または権利を委譲された市町村)の判断で有害鳥獣に指定され、有害鳥獣駆除の区域や期間が指定され、それに基づき駆除実施者が活動することになる
サギが有害鳥獣というとピンとこない方もいるだろうが、島根県では水田の苗の踏み荒らしや川魚を食害する被害があるということで県の加害鳥獣種リストにも乗っている
雲南市でも駆除の対象とされ、1羽駆除するごとに1000円の報奨金が出ていたようだ
かなり詳細なことが書いてある読売新聞での記事によると男性は自身の水田をイノシシに荒らされた経験から狩猟免許を取り、仕事を退職した2年前から本格的に害獣駆除の活動を始めていたということである
害獣に恨みを持つことが駆除活動の原動力だったのだろうが、それが対象の確認を甘くした言い訳になるはずはない
ベテランハンターでなくてもサギとコウノトリは間違えるはずないという
今回誤射したハンターはおそらくこれまでもしっかりとした確認をせず発砲していたことは想像に難くない
これまでもハンターによる誤射事件は多く発生している
人身被害も年間数十件ペースで起こっており、昨年12月にもイノシシと誤射したことによる死亡事故が発生したばかりであるがその時は一般人の関心は薄かった
今回コウノトリという特別天然記念物が誤射で死亡したということで、これまでにないほど狩猟事故への対応策が注目されることになっている
対象をよく確認せず誤射したハンターが悪いことは間違いないのだが、問題をそれで終わらせることなく狩猟事故を減らすための対策を考える機会としてほしいものである