もっと簡単に初期ロム焼き(moto G5)
所有していたandoroid端末のmoto G5を手放すことになったので初期ロムを焼き直すことに
この際なのでまっさらな状態からなるべく簡単に環境を整えて初期ロムを焼く手順を解説してみる
おそらくこれが一番簡単だと思います
ちなみに初期ロム焼く必要があったのはmagiskを導入してroot化してあったものの、なぜかtwrpのバックアップがうまくリストアできなかったためである
まずはMinimal ADB and Fastbootをパソコンに導入
https://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2317790
こちらのサイトよりMinimal ADB and Fastbootをダウンロード、インストールする
これとUSBドライバの導入(モトローラ端末用はこちら)だけでfastboot環境が簡単に使えるようになる
以前はandroidSDKやjavaをインストールしたり、パスを通したりとめんどくさい作業が必要だったが随分と楽になったものである
なおインストールされたフォルダを覚えておくこと(初期ではC:\Program Files (x86)\Minimal ADB and Fastboot)
ブートローダーアンロック
1. 端末の設定から電話情報へ行き、ビルド番号を連打して開発者向けオプションを表示
2. 開発者向けオプションのOEMロック解除を有効にする
3.電源を切った後、ボリュームの下と電源ボタンを同時押しでブートローダーを起動してPCと接続する
4.最初にインストールしたMinimal ADB and Fastbootのフォルダ内にあるfastboot.exeを起動する
5.ウィンドウ内で「fastboot oem get_unlock_data」 と入力すると文字列が出るのでモトローラのサイトにログインしアンロックキーの申請をする
6.アンロックキーが送られてきたら fastboot oem unlock <アンロックキーの文字列> を実行
これでブートローダーがアンロックされたのでfastbootから端末にファイルの書き込みができるようになる
なおこれ以降起動時に警告画面が出るようになるので心の準備をしておくこと
初期ロムを準備する
再びxdaのサイトに行き、moto G5用の初期ロムを入手する
https://forum.xda-developers.com/g5/development/official-stock-moto-g5-cedric-firmware-t3733897
ファームが3種類あるが3つ目(Moto G5 - Nov 2017 firmware NPP25.137-93)を選択すること
2つ目ではなぜかその後の端末アップデートができなかった
ダウンロードしたら解凍し、その中身をすべてMinimal ADB and Fastbootのフォルダ内に移動する
(fastboot.exeのパスを通しておけば解凍するだけでよい。わかる方向け)
端末に初期ロムを書き込む
再び端末をfastbootモードで起動し、PCに接続しておく
書き込み用バッチファイルを右クリックから保存して拡張子を.txtから.batに変更する
Miniama ADB and Fastbootフォルダ内に配置し、update.batをダブルクリックすると初期ロムの書き込みが始まる
書き込みは数分で終わり、成功していれば自動で再起動する
完全に初期化されているので初期セットアップから始まるが、この後端末アップデートが3回ほど来るので随時更新する
(セキュリティーパッチなのでファイルサイズはそれぞれ40Mほど)
解説
先ほどのupdate.batの内容はxdaにも書いてあるものと同様で以下の通り
fastboot oem fb_mode_set
fastboot flash modem NON-HLOS.bin
fastboot flash fsg fsg.mbn
fastboot flash dsp adspso.bin
fastboot flash boot boot.img
fastboot flash recovery recovery.img
fastboot flash system system.img_sparsechunk.0
fastboot flash system system.img_sparsechunk.1
fastboot flash system system.img_sparsechunk.2
fastboot flash system system.img_sparsechunk.3
fastboot flash system system.img_sparsechunk.4
fastboot flash oem oem.img
fastboot erase cache
fastboot erase userdata
fastboot oem fb_mode_clear
fastboot reboot
これらをすべて手打ちするのは面倒なので今回のようにバッチファイルを用意するのが簡単
.batファイルをダウンロードして使うのが不安な方はメモ帳に上記のコマンドをコピペして.batファイルを作ってもよい
なおこの内容は展開した初期ロムの中のflashfile.xml内に記述がある
今回はmoto G5用の書き込みバッチファイルだが違う端末の場合はそれぞれのflashfile.xml内を参照して書き換えれば同じように使用できるはずだ
ポイント
慣れていない人には一般的なfastboot環境の準備やパスを通すのが難しいし、fastbootからコマンドで一つ一つ初期ロムを書き込んでいくのは敷居が高い
今回の手順は実際にやってみるとほとんど迷うところなく実行できると思われるので何らかの理由で初期ロムを焼きたいと思った方は自己責任でチャレンジしてみてはいかがだろう