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スイセンとニラ間違えみそ汁に 5人腹痛、吐き気

   

毎年のように食中毒事件の起こるスイセン(写真はラッパスイセン)

毎年のように食中毒事件の起こるスイセン(写真はラッパスイセン)

スイセン食べて親族5人食中毒 ニラと間違え

青森県保健衛生課は13日、三戸郡内に住む10~80代の男女5人が、有毒植物のスイセンをニラと間違えて食べ、食中毒になったと発表した。すでに全員が回復している。


 

スイセンをニラと間違えて調理してしまい、5人が食中毒となる事件が起こったという話題
昨年もこの話題を数件記事にした記憶があるが、また今年もこのシーズンがやってきたかという気分になる

昨年の話題でスイセンの致死量が10gというのは誤った情報が訂正されないまま拡散されているということを書いたが、新しめのページではそのあたりは修正されてきているようだ
改めて書くとスイセンに含まれる毒性物質自体の致死量が10gであり、スイセンでの含有量は0.1g/100gである
参考記事:(追記あり)ニラと間違えスイセン誤食 60代男性が食中毒で死亡 北海道・室蘭
だが昨年以前で更新されてないようなページではいまだに間違った記述が残っており、それが今でも(某まとめサイトなど)検索上位に出てくるところを見るとネット界でいったん広まった誤報というのは訂正されるまでかなりの時間がかかるものだと思い知らされるものである

ともあれ死亡率は低いとはいえ毎年数十人の食中毒を出すスイセンである
その他にもイヌサフランやバイケイソウなどで毎年誤食による食中毒が発生している
昨年はスイセン、トリカブト、イヌサフランで死者が出ている
特にイヌサフランは過去10人で患者23人に対して6名も死亡例があるなどかなり危険の高い植物である
(スイセンは患者179人に対して死亡例は昨年の北海道の1例のみであるため危険度自体は低いようだ)
野草を採取して食べる機会のある人はこの折に厚生労働省の「有毒植物による食中毒に注意しましょう」のページに一度目を通しておくことをお勧めする
参考:有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省)


 

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