マングースが本土繁殖?目撃情報、鹿児島県が調査へ
鹿児島県本土で約4年間確認されていなかったマングースの死骸が同県南さつま市笠沙町で発見されたことを受け、県は16日、本土で繁殖している可能性があることを前提に、生息状況を調査する方針を決めた。周辺住民への聞き取りや無人カメラを設置することで、定着していないかどうかを確かめる。(yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160518-00000012-asahi-soci
鹿児島県本土でマングースの死骸が確認されたという話題
農産物や家畜被害、生態系への影響が大きいため特定外来生物として沖縄では大規模な捕獲駆除事業が展開されている
奄美マングースバスターズのページ
もともとは沖縄でのハブ対策として導入されたマングースだが、当時動物学の権威であった東京大学の教授がインドでコブラと戦うショーを見て導入を思いついたという経緯がある
マングースはハブと闘わない 有害外来生物をつくり出した学者の責任(THE PAGE)
しかしマングースは基本的に昼行性、ハブは夜行性ということもありハブ対策には全く効果がなかっただけでなく、雑食性ということもあり沖縄の固有種が壊滅的な被害を受けるほど生態系に悪影響を及ぼしてしまった
奄美大島では継続的な駆除活動により完全排除も視野に入っているとのことだが、それでも14年度の捕獲数は70頭を超えているという
今回見つかった鹿児島での記事を読むと、かつて2009年に生息が確認されたときに2年間で100頭以上捕獲、その後はわなにかかる個体がいなかったので根絶と判断していたとあるがさすがにそれは無理があるだろう
なにしろ奄美ではもともと16~17頭の導入で推定で最高3万頭まで増えたというのだからもはや鹿児島でも定着していると考える方が自然である
先日記事にした外国で猛威を振るうコイの話題でも触れたがいったん自然環境に放たれてしまうと完全にもとに戻すことは不可能である
外来種を扱う業者、ペットとして導入する個人などはその危険性をよく理解して責任ある行動をとるように十分注意しておく必要があるだろう