農相に山本有二氏 改革へ意欲、手腕未知数 TPP担当 石原氏続投
2016/08/06
第3次安倍再改造内閣が3日、発足した。19人の閣僚のうち11人が交代。農相には、山本有二元金融担当相が就任した。環太平洋連携協定(TPP)担当は、石原伸晃経済再生相が引き続き兼務する
今後の農政分野では、生産資材価格の引き下げや農業の流通改革などの課題が山積する。山本農相には、生産現場への丁寧な説明と農業関係者の声を踏まえた農政のかじ取りが求められる(yahooニュース 日本農業新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160804-00010001-agrinews-pol
参議院選挙の結果を受け内閣改造が行われ、新たな農林水産大臣に山本有二氏が起用されたという話題
これまでに農林水産部門に全く関連のなかった山本氏が起用されたことで驚きや戸惑いの声が多く上がっているのが現状である
さて、この山本有二氏はどのような人なのだろうか?
wikipediaによると元弁護士で高知県出身の64歳、第一次安倍内閣で金融担当大臣を務めた経験もある
これは小泉内閣が終わり安倍首相が誕生する際に若手の取りまとめに大きく貢献したとの逸話もあり、そのことで金融担当大臣に抜擢されたようである
そのころからの親交も続き、今でもともに座禅を組む仲(?)らしい
現在は石破派に所属しているが、本来は安倍首相は農水大臣の経験もある石破氏に就任を打診したが固辞されたという経緯があるので派閥間の調整をとる目的もあったのだろうか
もしくは全く逆に派閥の切り崩しを狙ったのではないかという見方もある
ともあれ課題の山積する農林大臣である
とくに今度の国会ではTPPの国会承認が避けられない議題であり、これは野党にとっても数少ない民意を受けた追及ポイントであるので、かなり難しい答弁を強いられることになるだろう
前農林大臣の森山裕氏はTPP交渉にかかわっていた人物だったが今後は山本氏、TPP担当大臣の石原氏ともに交渉にかかわってない人物が秘守義務のあった交渉内容について答弁することになるというのも問題があるような気がしないでもない
弁護士出身ということでこの辺で言質を取られにくい慎重な受け答えが期待されているのかもしれない
それ以外で政治的信条で特徴的とされるのはグレーゾーン金利の規制に批判的であったこと、パチンコチェーンストア協会の政治アドバイザーということで、ある方面からいろいろと批判的な声も上がっているようだが、今後の農林大臣としての活躍でそれらの批判を覆してほしいものである
なお山本氏の次女は俳優の井浦新と、三女は鈴木真一と結婚しているということで芸能方面からも話題の議員であるとのこと